中日の木下拓哉捕手(29)が「ノリバット」に本格挑戦する。

5日、ナゴヤ球場での自主練習後に秋季キャンプで新任の中村紀洋打撃コーチ(48)から薦められた「ノリモデル」の長尺バットを発注したことを明かした。

「長くて重いバットの方が飛ぶことは間違いない。まずはチャレンジです」。35インチ、880グラムの長尺で、秋季キャンプから借りている中村コーチが現役時代に使っていたものと同タイプ。「実戦で使ってみて、(今の)練習のように違和感なく振れればそのまま使い続けたい」。来季はこれまでから1インチ長く、20~30グラム減の新バットでスタートする。

今季、規定打席にこそ到達できなかったが打率2割7分で自己最多11本塁打。「自分の足を考えると、本塁打もそうですが、理想としては二塁打(今季17本)を増やしたい」との思いがチャレンジの動機。「無理だとなれば戻す覚悟もあります」。チームの課題でもある長打力アップに「ノリバット」で挑む。【安藤宏樹】