日本ハム金子弌大投手(38)が8日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、減額制限(25%)を超える約43%減の2000万円で来季契約を更改。原点回帰で「名前を今まで通りに戻します」と「弌大」から「千尋」に戻すと表明した。

19年、日本ハム移籍を機に「金子弌大」に変更したが「僕が一番(弌大に)違和感あった。初心に帰ってじゃないですけど、1年目と今年が0勝。また新たにスタートする意味でも、名前を戻そうかな」と狙いを明かした。

契約更改交渉では、今季年俸3500万円から「それなりにダウンですね」と減額でサインした。

キャリアワーストの登板8試合にとどまり0勝4敗、防御率6・21だった。「全くといって良いほどチームに貢献できていないので、そうだろうな、という額」と受け入れた。

来季の役回りについては「僕は、どこでも投げたいというタイプ。僕の場合は先発で長くやってきたので、一番結果を残せるのは先発かなと。チーム事情があった場合は、どこでもやりますと伝えました」とフル回転を誓った。

40歳を前に、投球スタイルの変更も視野に入れてオフは取り組んでいく。「大事なところでのコントロールを、もっと考えなければいけないと、今回の日本シリーズを見て思った」と、ヤクルト石川の投球術にヒントを得たという。来季は「ケガをせず、しっかり1軍で投げる。しっかり投げ続けたいと思います」と誓った。

(金額は推定)