巨人中川皓太投手(27)が14日、2000万円増の年俸9500万円で契約を更改した。「ギリギリ1億にいかないぐらい。優勝できなかったのが一番悔しい」と振り返った。今季はチーム2位の58試合にリリーフ登板し、4勝3敗1セーブで防御率2・47。自己最多の25ホールドをマークし、チームに貢献した。

一方でつかみかけた夢舞台は、故障で辞退を強いられた。6月に左第十肋骨(ろっこつ)骨折。内定していた東京五輪に向けた侍ジャパンメンバーから外れた。「辞退したときはすごく悔しかった。自分の人生ではラストチャンスぐらいのことだった」。坂本が持ち帰ってきた金メダルを目にすると「すごいなと思いました。自分もケガしてなかったら、これをもらっていたのかなと。そこでまた悔しい気持ちが出ました」と悔しさが再燃した。

粋な計らいが身に染みた。侍ジャパンの稲葉篤紀監督(49=現日本ハムGM)からサイン入りの代表ユニホームをプレゼントされた。「辞退はしたけど、一緒に戦ってくれていたのかなと、うれしい気持ちになりました」と喜んだ。

左打者の内角への球の精度を課題の1つに掲げ、今オフは菅野組で自主トレに励む。「個人的には60試合をもう1度目標に。中継ぎのタイトルをとれるように頑張ります」と来季を見据えた。(金額は推定)