中日の2年目石川昂弥内野手(20)への期待が赤丸急上昇している。11月に行われたナゴヤ球場での秋季キャンプでは中村紀打撃コーチらとともに中日歴代1位の2480安打の立浪監督が自ら打撃指導を行った。

【22年注目選手】連載まとめ

石川昂は今季開幕1軍を逃し、6月のウエスタン・リーグ阪神戦の死球で左手尺骨を骨折しシーズンを棒に振った。立浪監督は、「ケガに泣かされた選手。飛距離はリーグで3本の指に入る。キャンプでそこそこ練習させてどうかなと思ったが、練習についてこれたのは大きい」と、持ち前の飛距離だけでなく、戦える体力を持つ主砲候補生の底力を再確認。来季の覚醒に手応えを感じている。

秋季キャンプでは通算404本塁打の中村紀打撃コーチから(1)打撃タイミングでの手の動き(2)体の突っ込み防止(3)ポイントを内側から前へ(4)右手意識でスイング(5)膝を内に入れる(6)筋トレ禁止、の注意事項を言い渡された。石川昂は秋季キャンプ打ち上げで「秋季キャンプでは充実した、いい練習ができた。継続してやり続けたい」ときっぱり。来年2月の春季キャンプまで「ノリの6箇条」を胸にバットを振り続けている。【伊東大介】

◆石川昂弥(いしかわ・たかや) 2001年(平13)6月22日、愛知県生まれ。東邦では1年春からベンチ入り。3年春にセンバツ優勝。同夏のU18W杯では全試合で4番。高校通算55本塁打。19年ドラフト1位で中日入団。185センチ、93キロ。右投げ右打ち。