中日大野雄大投手(33)が5日、今季からキャプテンに就任することを明かした。立浪和義新監督(52)から直接電話で依頼され受諾。野手部門は大島洋平外野手(36)が務める。

「まずはプレーで、投球で引っ張っていくのが一番だと思う。キャプテンになったことで、僕自身ももう1段階気持ちを入れてやっていける」。年明け恒例の地元、京都市・大文字山登山を終えた左腕は、故郷を見下ろす頂上で、野球人生初の主将就任に声を弾ませた。

大野雄は昨年、東京五輪金メダリストになり、20年には沢村賞などを受賞。12年目ですでに3年連続7度の規定投球回をクリアする。10年連続規定打席到達の大島と並び、投打のけん引役にピッタリ。「1年間やる術を知っている。(去年は)それを小笠原とかに伝えた。他の選手に伝えていける。そうすれば夏以降に強いチームになれる」と経験の伝道師役を引き受けた。

今週末からは小笠原、橋本らを引き連れ沖縄で自主トレを開始する。練習メニューは2人に委任。「秋季キャンプでは若手に交じって、いい練習ができた」と、20代コンビと同じハードメニューで2月1日のキャンプインに体を作り込む。

3月25日の巨人戦(東京ドーム)の開幕投手には立候補中。「立浪監督の初陣だし、任されて投げたいとすごく思っている。小笠原と橋本にメニューを作ってもらうのはそういうところから。(開幕投手への)気持ちは入っている」と力を込める。3年ぶり4度目の大役へ。竜のエースは「C」マークの入ったユニホームでミスタードラゴンズに初白星を届ける。【伊東大介】