今オフ大型補強を行ったソフトバンクの藤本博史監督(58)が6日、福岡市内で取材に応じ、メジャー実績豊富な新外国人にも「競争」でポジションを勝ち取ることを求めた。メジャー52勝右腕のタイラー・チャトウッド投手(32)、通算109本塁打のスイッチヒッター、フレディ・ガルビス内野手(32)に対して「そこは競争してもらわないと。結果を出してくれた人、調子のいいものを使っていきたい」と明言した。

昨年は2軍監督を務めた藤本監督は、若手にチャンスを積極的に与えることも視野に「競争」を常々、掲げてきた。先発候補のチャトウッドはもちろん、二遊間を期待されるガルビスには今宮、牧原大、三森や新人の野村勇らライバルがひしめく。指揮官は「助っ人として来てもらうとは言っても、日本人の方が良かったら使うのは当たり前」とキッパリ言い切った。新加入の2人と再入団のレイを合わせ、外国人は計7人。「(外国人枠で)7人は登録できないし、当然そこも競争」と活性化に期待した。

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初めて監督として迎えた年末年始は「3日間だけゆっくりできました」。5日にはチームがキャンプ直前に必勝祈願を行う筥崎宮(はこざきぐう)に足を運び「勝」の文字が入ったおみくじを引いた。「すごくいいことが書いてありました。幸先いいよね」と上機嫌に笑った。1月中は新人合同自主トレやリハビリ組が動く福岡・筑後市のファーム施設も何度か訪れる予定。「楽しみですね」と迫る球春を心待ちにした。【山本大地】