中日大野雄大投手(33)が8日、中部国際空港から沖縄自主トレへ出発した。

チームメートの田島、小笠原、橋本が同行。今季から投手キャプテンに就任したエースは座学も重視した自主トレで、後輩らをけん引する。

「いままでとは違う感じ。大したことは教えられないが、少しでもヒントになれば」。小笠原は昨年の自主トレに帯同し、初の規定投球回に到達するなど覚醒させた。今年は2年目橋本を誘いメンバーに加えた。大野雄は立浪監督から直接委嘱された投手キャプテンとしての初仕事に気持ちを引き締めた。

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トレーニングメニュー作成は小笠原、橋本の若手2人に託し責任感を与えた。練習で見せる姿だけでなく、座学での「マンツーマン授業」にも重きを置く。「半分くらいはそうなる。しゃべりながら、やってきたことを伝えていく」。大野雄は小笠原を担当し、守護神、リリーフとして407試合登板した田島が橋本を引き受ける。沖縄は新型コロナ感染者が急増中。「最大限の注意を払いながらやる」と、持ち前のリーダーシップで後輩たちをウイルスからも守る。

「慎之介はライバルでもあるが、アイツのレベルが上がれば、チームの投手力は上がる。チームを強くしたい」。竜の絶対的エースが、キャプテン初仕事となる約2週間の自主トレに飛び立った。【伊東大介】