「BIG FLY(フライ)」を放つのは広島ドラフト6位の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25=大阪ガス)だ。

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身長188センチ、体重110キロの巨体から大きな放物線を描く。キャンプ初日のフリー打撃では94スイングで17本の柵越え。ロングティーで、中堅122メートルの天福球場のバックスクリーンにぶち当てたこともある。佐々岡監督を「あれだけ飛ばす力というのは魅力だと思う」とうならせた。

11、12日に行われた紅白戦ではいずれも「4番一塁」に入ったが、計5打数無安打。「BIG FLY」は見られなかった。「バットの出し方が良くない。タイミングのとり方とかにも課題がある」。快音を響かせることはできなかったが、修正すべきポイントは見つかった。

「レフトには泳いでも(ホームランに)なることもある。『センターへホームラン』と強い意識を持って振らないといけない」。社会人時代は外野手でベストナインを獲得したスラッガーが、チームに欠かせない「BIG」な存在を目指す。【前山慎治】