ロッテ西川僚祐外野手(19)が調子を上げている。B組(2軍)でスタートした石垣島キャンプも、12日はA組(1軍)の練習に参加した。

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11日のシート打撃にも参加した。売り出し中の森遼大朗投手(22)の外角球を右中間へ運び、フェンス際まで飛ばす三塁打とした。「初球から行こうと狙っていました」。気持ちと技術が一致した一打。「今、けっこうボールとの距離を取ることができているかなと感じてます」と振り返る。

東海大相模(神奈川)時代には1年時から打ちまくり、3年間で通算50発を超えたスラッガー。20年ドラフト5位で入団も、昨年の秋季練習には「普通に実力的に、です」と招集されず、同期で育成ドラフト3位の山本大斗外野手(19)が参加した。去年9本塁打した山口航輝外野手(21)でさえ、脅威を感じ始めているという存在。西川も、同じ若手右打者として悔しく、そして刺激を受けた。

「自分ももっとやらないとって。今もあっちは、キャンプの初日からずっとAチームでやっているわけなんで、もっと追いついて追い越すようにならないと。ミート力や飛ばす力もありますし、それを越すくらい振っていかないと」

井口資仁監督(47)は「今、感じがすごくいい」と西川の好調ぶりを認め「いろいろな意味で成長しているので、チャンスをいろいろ与えていきたい」と話している。2月中旬以降、A組の実戦でプレーする可能性も芽生えた。「とにかく思い切って振って行けたら、いい結果が出るんじゃないかと思っています」。明るい表情が充実ぶりを物語る。【金子真仁】