阪神先発陣の「第7の男」、小川一平投手(24)の急上昇が止まらない。巨人戦に先発し、4回を2安打無四球で無失点。「ここまで来たら、開幕1軍でいきたい。まだ投げる機会はあると思うので、しっかりアピールしていきたい」と早くも次回へ腕ぶした。

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1回は118キロカーブで1番立岡の体勢を崩し、空振り三振を奪った。岩崎らと沖縄自主トレをともにした1月から磨いてきたという球種が、随所で効いた。直球の最速は150キロ。2番坂本、3番丸、4番岡本和、5番中田といった名だたるメンバーを緩急で翻弄(ほんろう)した。

中継ぎ登板した4日楽天戦は3回を5奪三振1安打無四球で無失点。矢野監督は「前回も良くて今回も良かったところに価値がある。抑え方も安定感が出始めている」と3年目右腕の成長を高評価。福原投手コーチも「緩い球をうまく使えていた」と納得顔だ。

すでに開幕ローテメンバーの大枠は固まっており、小川の現状は先発バックアップと中継ぎを両にらみする「ジョーカー」。ただ、開幕3戦目先発が予想されるドラフト3位桐敷がこの日の2軍戦で打ち込まれ、状況に変化が生まれる可能性もゼロではなくなってきた。「第7の男」への注目度が増している。【佐井陽介】