大切なのは「遊び心」! 日本ハム新庄剛志監督(50)が24日、開幕戦の“信条”を説いた。チームはこの日、敵地福岡で全体練習を敢行。「結果が出なくて下を向いたり、緊張しすぎてプレーが硬い選手は、すぐ外します」と“鉄のおきて”を口にし「遊び心を持ってほしい。力んでばかりだと、いい結果も出ない。小さい頃、日が暮れるまで楽しんで野球をやっていた気持ちで、大いに暴れてほしい。で、一番僕が遊ぶ。ベンチの中で」と白い歯を見せた。

【関連記事】日本ハムニュース一覧

球界のエース千賀攻略の一手は「データを見たけど、ほぼほぼ打ってない。それこそ、あみだくじで(スタメンを決めても)いいかなというくらいの打率だった」と苦笑い。「でもね、同じ人間がやること。ストライクゾーンのボールを、しっかり自分のスイングでパチンと捉えてくれれば」。練習で状態を見極め、オーダーを決断する。

高校まで育った福岡で迎える、監督として初の開幕戦。「地元福岡でやれる喜びは、何か不思議な感じもするし、楽しみしかない。見に来る子どもたちに『野球選手になりたい』というより『こういう面白い大人になりたい』と思わせたい」。本番を前に“新庄節”も絶好調だ。【中島宙恵】

○…BIGBOSSが最下位予想の続出に「ありがとうやね!」と感謝? した。日刊スポーツの評論家28人中、実に20人が日本ハムの最下位を予想。「6位が多いよね。何を血迷ったか、今岡君は2位。熱でもあんのかな」と、阪神時代の後輩の予想に笑った。「選手たちは『オレたちは若いけど、見てろよ』っていう気持ちに必ずなると思う」と奮起に期待した。

○…球団の新人野手では大谷(現エンゼルス)以来、9年ぶりの開幕スタメンを視野に入れるドラフト3位水野達稀内野手(21=JR四国)は「どうしても(開幕1軍に)残りたいという気持ちが強かった。達成できて大変うれしく思う」と鼻息が荒かった。開幕戦は家族が応援に来る予定。「わくわくします」と気合を入れた。

○…ドラフト8位北山亘基投手(22=京産大)が開幕投手通達の瞬間を振り返った。20日のオープン戦最終戦後に札幌市内の合宿所へ戻って食事中に、自身のインスタグラムに新庄監督からDMが届いていた。「次は開幕投手の出番だ 楽しんでいけよ 任せた」とシンプルな3行通達に「震えました。寒けがした」。周囲にも漏らさず、23日の発表まで待っていたという。「自分のいけるところまで」と、全力を尽くして期待に応える。

○…開幕1軍を射止めたドラフト6位長谷川威展投手(22=金沢学院大)は「理想の形になった」と、大喜びだ。ブルペンを支える貴重な変則左腕として抜てき。対戦したい打者にソフトバンク柳田を挙げ「広角に本塁打を打てますし、真っすぐにも変化球にも強いイメージ。僕の球がどれだけ通用するのか気になります」と、対戦を心待ちにした。