ヤクルト高橋奎二投手が7回を93球、2安打無失点の力投で1勝目を挙げた。最速151キロの直球を軸に8奪三振。「今日はほんとに真っすぐの状態が良かったので、抑えられたのかなと思います」と胸を張った。先発ローテの柱として期待される左腕が存在感を示し、チームを18年以来、4年ぶりの開幕連勝に導いた。

【ニッカン式スコア】26日の阪神-ヤクルト戦詳細スコア

生命線の直球で押した。4点リードの7回2死満塁、1発同点のピンチで代打ロハスを迎えた。内角高めに150キロを2球続けて簡単に追い込むと、最後も内角高めに149キロ。力のない二飛に仕留めて勝負を決めた。昨季後半から台頭し日本シリーズでも先発。「怖がらずに(ストライク)ゾーンに投げられるようになったのが、一番よくなったのかな」と確かな成長を実感している。

京都出身の24歳。意外な好物が粘り強い投球を生む。「試合前とか納豆を食べて、粘りを出せるようにとやってます」。この日の朝もご飯にかけて食べて初登板に備えた。「小粒が好きです」とさわやかに笑った。真価が問われる7年目へ。「何とか1年間、悪いときもあると思うんですけど、投げられるように頑張りたい」。シーズン最後まで力強く、粘り強い投球を貫く決意だ。【鈴木正章】

▽ヤクルト高津監督(高橋について)「非常によかったと思います。(球の)走りもコントロールも切れもすごくよかったし、特に真っすぐに力があった」