日本ハム上沢直之投手(28)が7回4安打無失点の好投で、チームに今季初のカード勝ち越しをもたらした。

2試合連続で完全試合ペースだったロッテ佐々木朗希投手(20)との投げ合いに1歩も引かなかった。「今日はゼロで抑えられたことが一番かなと思います。僕の中では、ブルペンからあんまり調子が良くなくて。その中で調子が良くないのを飲み込んで、あんまり腕を振りすぎないで、自分の中でちょっと抑えめに入っていこうと割り切れたのが良かった。その中で真っすぐをしっかりたくさん投げられたのが要因」と、自身の投球を振り返った。

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佐々木朗の投球は、刺激的だった。「素晴らしいピッチングを僕も見ていてワクワクした。普通に見ていて、いつも湧かないような感情になった。自然と笑っちゃうみたいな。(イニング間に)キャッチボールしながら見ていました」。互いにテンポよくアウトを積み重ねていった。「イニング間がほとんどなかったんで、そのおかげで僕もいけたかな、という感じです」と、佐々木朗の快投にも感謝した。

投げ合いの中で意識したことは「なかなか点を取れないとわかっていた。僕も点を取られなければ、負けることはないと分かっていた。そこを意識して、ずっと投げていた」という。自身の今季初勝利はお預けとなったが、無失点投球でつないだ勝機をチームは生かして連勝。「今日はチームが勝てたのが、すごくうれしくて。僕がゼロで抑えたのも大事ですが、チームが最終的に勝ったのがうれしい。内容的にも1安打で勝てているわけだし、すごくいい試合を勝てたなぁという印象がある」と、声も弾んだ。

新庄BIGBOSSも「ウチの上沢君もね、完璧ですよ。なんか、ああいう感じのピッチングを続けてもらったら、中4日の感じが見えてくるような。力感なく。本人はグッって投げていたと思うけど、その力の入れるポジションがすごくバランスよくて。安心して見ていられた」と、絶賛した。上沢も「まあ、勝ち星は本当に後からついてくるものだと思ってやっているんで。しっかり今日みたいなピッチングを続けてできるようにしていきたい」と、今後のシーズンを見据えた。

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