ロッテ佐々木朗希投手(20)が、再びすさまじい投球をみせた。10日オリックス戦で28年ぶりに完全試合を達成。17日の日本ハム戦でも8回14奪三振で1人の走者も許さなかった。17イニング連続無安打は48年真田重蔵(大陽)の16回を更新するプロ野球新記録。記録継続のまま8回降板で2試合連続パーフェクトはならなかったが、この日の102球を振り返る。

【写真たっぷり詳細ライブ】完全試合達成の佐々木朗希が再び快投! 17日のロッテ-日本ハム戦

◆球数 5回までの球数は60球で、完全試合を達成した10日オリックス戦の同回までの球数(62球)を下回った。しかし6~8回までを比較すると前回36球に対し、今回は42球。今試合で最も球数が多かったイニングは6回の17球で、前回1度もなかったフルカウント(浅間)としたのも、この回だった。また、この日の日本ハム打線で佐々木朗に最も球数を投じさせたのは清宮の15球。近藤の14球、石井の13球と続き、3~5番の計9打席で42球を投げさせた。

◆投球内容 102球の球種の内訳は直球57球、フォーク42球、スライダー2球、カーブ1球。完全試合を達成した10日オリックス戦と比較すると、直球の比率は前回61%→56%に減、逆にフォークは前回34%→41%と増。一方でこの日の14奪三振の結果球の割合は、フォーク8(全て空振り)、直球6(空振り4、見逃し2)。前回10日に奪った19三振はフォーク15(空振り14、見逃し1)、直球4(空振り1、見逃し3)で結果球の傾向が顕著だったが、この試合では組み立ての変化がみられた。