巨人ドラフト1位ルーキー、大勢投手(22)が球団新人初の2ケタセーブとなる10セーブ目をマークした。2点リードの9回から登板。1回を無安打無失点に抑え、首位に立った。

1死後、6番会沢に対して、この試合最速の155キロをマーク。一ゴロ、投ゴロ、二ゴロと、15球で3者凡退に打ち取った。チーム21試合目での10セーブ到達は、史上2位タイのスピード記録。今季の12球団最速になった。

大勢は開幕戦で球界40年ぶりとなる新人セーブを挙げるなど、11試合の登板で1勝10セーブ。ここまで救援失敗はなく、首位に立つチームを支えている。

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▽巨人原監督(大勢が球団史上最速で10セーブ)「すごいことではあるけれども、まだまだスタートしたばかりという気持ちで、ひたむきにやることが非常に大事なことだと思いますね」

▼ルーキー大勢が10セーブ目を挙げた。新人の2桁セーブは21年栗林(広島=37S)以来18人目で、巨人の新人では球団史上初めて。チーム21試合目に10セーブ到達は08年藤川(阪神)の19試合に次ぎ、17年ドリス(阪神)同年松井裕(楽天)の21試合に並んで2位タイ。巨人では13年西村の23試合、新人では15年山崎康(DeNA)の31試合が最速で、大勢が球団記録と新人記録を塗り替えた。

 

◆シーズン10セーブ到達ペース10傑

1位 19試合 藤川球児(阪神=06年)

2位 21試合 ドリス(阪神=17年) 松井裕樹(楽天=17年) 大勢(巨人=22年)

5位23試合 バーネット(ヤクルト=12年) 西村健太朗(巨人=13年)

7位 24試合 三瀬幸司(ソフトバンク=05年) 岩瀬仁紀(中日=06年)

 

◆大勢(翁田大勢=おうた・たいせい)1999年(平11)6月29日、兵庫・多可町生まれ。西脇工では2年秋からエース。関西国際大4年秋157キロを計測。21年ドラフト1位で巨人入団。今季開幕戦で初登板初セーブを記録した。グラブには播州弁で大丈夫という意味の「べっちょない」と刺しゅう。最速158キロの直球に、フォークやスライダー、ツーシームを駆使。181センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1600万円。