竜の大砲候補が躍動した。ロッテ佐々木朗と同じ高卒3年目の中日石川昂弥内野手(20)が、4回の決勝犠飛を含め自身初の1試合4打点の活躍。巨人に競り勝ち、同一カード3連敗を阻止した。

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「自信を持って打席に入れるようになった。同時に余裕もできているのではないかと思う」。

6-6の同点で迎えた4回1死二、三塁。巨人2番手高橋が投じた高めへの143キロにバットを合わせた。右翼への浅めの当たりに、三塁走者のビシエドが好反応して本塁を陥れた。

反撃の口火もこの20歳だった。5点を追う3回1死満塁。カウント2ボールから巨人先発赤星の高め変化球を右中間に運んだ。走者一掃の3点三塁打。ここから同点に追い付いた。

22日の試合前から、立浪監督の指示で普段より1メートルほど投手寄りに立って打撃練習を続けた。「体が開いていたのが、少しずつ少なくなってきているのかな。開いているとあそこ(高め)は詰まる」と効果を口にする。苦手コースの克服がプロ初犠飛、同初三塁打を呼び込んだ。試行錯誤しながらも、大島、ビシエド、阿部とともに開幕からスタメン出場を続ける。

巨人戦3連敗を阻止した孝行息子に立浪監督も「日に日に成長も感じる。非常に楽しみ。(打撃練習で)前にいって速い球を振る練習をした成果が出ている」と頬を緩めた。「打点はすごく挙げたい」。阿部に1点差のチーム2位13打点。若竜の目が、ギラついてきた。【伊東大介】

▽中日清水(3番手で1回無失点) 山本が素晴らしい投球で流れを作った。流れに乗って抑えられた。

▽中日ロドリゲス(開幕から10試合連続無失点でリーグトップ8ホールド)「大事な場面で使ってもらっている。自分の仕事をするだけ。神様に感謝しています」

▽中日R・マルティネス(今季6セーブ目) 勝利へ役割を果たすために全力で投げている。

▽中日ビシエド(初回先制左前適時打) いい当たりではなかったけど、いいところに飛んでくれた。