中日小笠原慎之介投手(24)が、今季初勝利を手にした。今季初登板の3月29日DeNA戦後の新型コロナウイルスに感染による離脱から35日ぶりの1軍登板で、6回途中5安打3失点。チームに今季3度目の3連勝をもたらした。

「初球でストライクを取れない。自分の不利なカウントにしてしまったのが、失点の原因になっている」。2回、先頭のDeNA牧にストレートの四球を与えた。続くソトにもボールが先行し、適時二塁打を打たれて先制を許した。最速は150キロを計測も、4四球は納得できなかった。

2軍で2試合に登板も、天候事情もあり、それぞれ2イニング止まり。調整登板で球数を投げられなかった中でこの日は109球を投げ、試合は作った。自主隔離の影響には「そこは全然問題ない」ときっぱり。10日間の隔離期間は自宅で筋力トレーニングを継続し、ネットスローを続けた。

立浪監督は6回を投げきれなかったことに苦言も「1つ勝てば次のマウンドでも余裕が出る。慎之介に勝ちがついたのは良かった」と復帰を歓迎した。地元・神奈川の球場でプロ25勝目を挙げた小笠原は「次の登板に向けてレベルアップしたい」。大野雄、柳に次ぐ先発3番手の戦列復帰で、5月反攻への態勢が整ってきた。【伊東大介】

○…復帰4戦目となる高橋周が打線をけん引した。3回には勝ち越し犠飛を放ち、5回にも中前適時打と、今季初打点を含む2打点で勝利に貢献。立浪監督に主軸としての活躍を期待されながら、開幕直前に左足首捻挫で離脱していただけに「まだ始まったばかりなんで、1試合1試合一生懸命やるしかない」と表情を引き締めた。

中日石川昂(3回に今季初犠打、8回に中犠飛を放ち、守っては5回に横っ跳びでライナーを好捕)「(バントは)勝ちたいのでしっかり決められて良かった。(犠飛は)追加点になって、ほんと良かった。(守備は)跳んだらグラブに入った」

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