阪神佐藤輝明内野手が、気迫のヘッドスライディングでプロ初三塁打をもぎ取った。1点ビハインドの2回。中日松葉の136キロを左中間へはじき返した。二塁ベースを過ぎた付近で1度はスピードを緩めたが、返球の遅れを見て再度ギアチェンジ。好判断で三塁ベースに頭から飛び込み、チャンスメークに成功した。

ナインを鼓舞するかのような、気持ちがにじみ出たプレー。その後、大山の適時打で一時同点のホームを踏んだ。「あれがツーベースで止まるか、三塁打では全然違う。ムードも一気に上がった」。矢野監督は泥だらけの背番号8をたたえた。

前日6日には、延長10回2死に完全投球を続けていた大野雄から二塁打。この日は「チームの顔。やりがいはある」と語る4番に8試合ぶりに復帰し、3試合連続安打を決めた。「テルはテルの仕事、自分のベストを尽くしてやってる。2年目になって、いろんな部分で成長は見えてきている。そういうところではチームの中心になりつつある成長はしている」。指揮官も認める心技体のレベルアップ。苦しい時こそ頼れる、絶対的な主軸への道を進む。【中野椋】

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