ロッテ井口資仁監督(47)が、試合後に嶋田三塁塁審から退場処分を受けた。9回、最後の打者となったエチェバリアの7球目、外角低めのボールがストライクと判定され、見逃し三振となったシーンについて抗議したため。試合後に退場宣告をした嶋田塁審、責任審判の吉本塁審が報道陣に対応し、嶋田塁審は「私が放送で言ったのは本来ストライク、ボールに関して、監督がベンチを出ることはダメなので。そのあとに警告を1回しているんですね。そのあとに異議を出したので退場を出した、退場とした、ということですね」と説明した。

この日の審判団は球審福家、一塁塁審白井、二塁塁審吉本、三塁塁審嶋田だった。ベンチを出る井口監督に対し、福家球審が手を差し出し静止。その後に他の審判団も集まってきた。井口監督は審判を指さすなど強い抗議をし、森脇ヘッドコーチらが制止する場面もあった。

井口監督は「ボールがストライクでね。みんな頑張ってましたからね」と報道陣に対応。「ボールはボールなのでね。それはもう、退場になっても、チームがこうやってつないでいるところなので。別に僕が退場だろうが、それは構わないんで。しっかりジャッジしてほしいっていうことを言っただけです」と声を震わせた。井口監督の退場は2度目で、選手時代はなかった。

◆試合終了後の退場 最近では14年9月2日阪神戦の中畑監督(DeNA)がある。1点リードの9回1死満塁、阪神今成の左前打で2者が生還しDeNAのサヨナラ負けとなったが、中畑監督が本塁クロスプレーのセーフ判定に猛抗議。球審に体当たりして退場処分を受けた。他には、91年8月6日ダイエー戦で大島(日本ハム)が9回2死から三振と判定されたハーフスイングに激高して審判を突いて退場。97年7月10日近鉄戦で東尾監督(西武)が9回2死からのけん制アウトを不服とし二塁塁審へ暴行を働いて退場。08年4月27日阪神戦では、クルーン(巨人)がサヨナラ押し出しとなったボール判定に対して球審に暴言を吐いて退場している。

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