楽天の新助っ人ホセ・マルモレホス外野手(29)がチーム全得点をたたき出し、連敗を4で止めた。1点を追う4回無死一塁、カウント1-2からエンスの真ん中に入った119キロカーブを右翼席へ運ぶ4号2ラン。9回1死一、三塁では左犠飛。1本塁打3打点を「どのような時もチームに貢献することはうれしいですし、なおかつそれがチームの勝利につながることはこれ以上ない喜びとうれしさ」と満足げに振り返った。

来日直後はタイミングの取り方に苦しんだが、直近10試合で打率2割9分3厘、1本塁打、8打点。徐々に日本球界に適応してきている。適応力の高さは私生活でも発揮している。数日前には“ママチャリ”を購入。子どもが座れるようにシートを後ろにつけ、日本人家庭さながらのカスタマイズ。本拠地での試合後は長女を乗せて自宅まで帰った。「ブセニッツ選手に『外国人選手で自転車を買った選手はいるか』と聞いたところ、何人かいるよという話を聞いて、いいアイデアだなと思って。何度も何度もタクシー代を払うのもなと思い…。娘を乗せながら仙台の街を回るのもいいかなと思った」と明かす。家族とのサイクリングは最高のリフレッシュになる。

杜(もり)の都にも好印象。「今のところは仙台駅周辺なのですが、今後はもっと広く仙台を回りたい」。日本の野球に適応し、生活にもなじんできた。その次は…。街並みに溶け込んでいるかもしれない。【湯本勝大】

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