日本ハムが投打で西武を圧倒し、今季3度目の3連勝を決めた。新庄剛志監督(50)も試合後は「選手たちに聞いてあげて!」と伝言だけ残して、勝利の余韻に浸った。

打線は初回に4番野村佑希内野手(21)が先制打を放ち、2回には8番宇佐見真吾捕手(28)が右翼へ3号2ランを放ってリードを広げた。

先発した上沢直之投手(28)は力強い直球を軸に多彩な変化球も織り交ぜて西武打線を翻弄(ほんろう)。7回1安打無失点と危なげなく試合をつくると、打線も7回に万波中正外野手(22)の右前適時打で4点目を挙げてダメ押し。リリーフ陣も盤石だった。

上沢は自身3連勝で3勝目。チームは直近8試合で7勝目となり、5月の月間成績は9勝7敗で貯金2となった。

 

○…エース上沢が、2試合連続無失点で3勝目を挙げた。ストライクゾーンでの勝負、右打者の内角へのシュートをテーマに、危なげなく7回を1安打無失点。「思ったように投げられるボールが多かった」と納得の出来だった。今後の課題は3・27の防御率を下げること。「1回、防御率を破壊したので。何とかゼロで無駄な点数を一切あげないという気持ちで投げています」と切実な思いを口にした。

○…宇佐見が「続・恩返し弾」を放った。1点リードの2回1死一塁、巨人時代に投球の基礎を教わった内海から右越え3号2ラン。7日の同戦でも内海からアーチを描いており「真っすぐを打ちにいこうと決めていた」。守っては好リードで「山川さんに1発が出ないことが、西武にとってあんまり流れがこない」と山賊打線を封じ、投手陣を無失点に導いた。

○…野村が、6打席連続安打となる決勝打を放った。1回に先制の右前適時打を放ち、試合中に球団が発信するコメントで「谷内さんのおかげです。えへっ」とウインクの顔文字で喜びを表現。「谷内さんが代わりにコメント考えてくれました。特に意味はないですそんなに深掘りはしないでください」と苦笑いだった。助言をもらったわけでもないようだが「途中で守備で代わったり、いつもお世話になっている」と感謝した。

○…侍ジャパン監督の栗山プロフェッサーが、勝負師行脚をスタートさせる。日本代表監督として「勝負事なので。勝負師のほうがいい」と野球界をはじめ、他業種で勝負する人の話を聞いてヒントを得ようとしている。第1弾として巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が挙がっている。この日は生活拠点を置く北海道・栗山町で、倉本聰氏から功労賞として贈られた栗の苗木を植樹した。

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