プロ16年目のロッテ角中勝也外野手(34)が、今季初打席で初安打を放った。

1軍に昇格したこの日、8回の先頭に代打で登場。ソフトバンク又吉に対し、カウント2-2とした後、一度タイムを要求。ホームベースにかかった砂をよけたりした後、5球目を見事にレフト前へ流した。「うれしいです。出塁が必要な場面でとりあえず仕事はできたんで」と振り返った。

今季は開幕2軍スタート。過去2度の首位打者を獲得したバットマンは、イースタン・リーグ開幕後に打率は3割を超え「2軍で首位打者とろうと思って頑張ってたんですけど」とジャブをかましつつ「肉離れしちゃったんで」。

4月8日のイースタン・リーグ楽天戦(泉)の走塁中に、左太もも裏を肉離れ。同時期に脇腹を痛めた荻野とともに、数週間のリハビリを余儀なくされた。「お互い肉離れとかそういうのは何回もやってるので、話をしながら」。そんな荻野もこの日、イースタンのヤクルト戦で本塁打。1軍合流が近づく中で、お先にとばかりに1本打った。

少々遅い開幕となったが、思いは変わらない。目標を問われると「個人としてももっと上を目指したいんですけど、16年やって優勝したことがないんで」とキッパリ。直後に「正確に言ったら自分の目標、優勝じゃなくて優勝旅行なんすけど」としっかり添えた。

そのためにも。「いま、5位っすよね? 5位っすけど、この交流戦を機に順位を上げていきたいっすね。まだ全然、試合数も残ってるんで」。25日には35歳になる。「ベテラン、ベテラン言われるのも違和感あるんすけど」。交流戦通算192安打。角中節の季節だ。【金子真仁】

【関連記事】ロッテニュース一覧