リーグ戦2年連続2位のロッテは19勝25敗1分けの5位で、交流戦前の45試合を終えた。

両助っ人の不振が、序盤の低迷に直結した。レアード、マーティンとも低打率にあえぎ、本塁打もなかなか出ない状況に。安田、山口、藤原ら近未来の中軸候補たちも伸び悩んだ。内野の藤岡、外野の荻野と昨季の野手陣の中核が故障で離脱。盗塁数こそ12球団トップながら「あと1本」が出ずに逃した白星も多い。好投を続ける美馬がここまで1勝、小島が0勝というのが象徴的なところだ。

完全試合を達成した佐々木朗の飛躍に引っ張られるように、先発陣は試合を作り続けた。一方でクローザーの益田がセーブシチュエーションで失敗する試合が何度かあった。唐川はコンディション不良で離脱中。国吉は2軍でも制球難に苦しみ、佐々木千も状態が上がりきらない。

終盤にリードを守りきれない。投手が粘っても得点できない-。先制された試合は19連敗と、負け方がパターン化してしまったのが痛かった。

交流戦を前に7回東條、8回ゲレーロ、9回益田と必勝リレーが形成された。マーティンもここ5戦で3本塁打。井口監督も「外国人がようやく少しずつ良くなってきた」と手応えを感じ始めている。

高部、佐藤都の大卒3年目野手コンビは開幕からチームへの貢献を続ける。高卒ルーキー捕手の松川も疲れた様子を見せず、好リードで先輩投手陣をもり立てる。石川、ロメロがやや下降気味なのが心配なところではあるが、全体として底は脱している。【ロッテ担当=金子真仁】