つかむぞ、交流戦初勝利-。24日から「日本生命セ・パ交流戦2022」が開幕する。広島床田寛樹投手(27)が初戦となる同日のロッテ戦(マツダスタジアム)に先発。

過去に交流戦4試合に登板したが、0勝2敗。初勝利に向け、意欲を見せた。昨年は3勝12敗3分けと大きく負け越したが、今季4勝左腕がチームを勢いづける。

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交流戦開幕投手という大きな使命を託されたが、床田の頭には勝利の2文字だけが浮かんでいた。ここまで大瀬良に次ぐチーム2位の4勝と好調。「交流戦は勝ったことがないので、まず勝ちたい」と交流戦自身初勝利を狙う。

初戦はパ5位のロッテが相手だ。3月16日のオープン戦(ZOZOマリン)で対戦し、6回無失点と好投した。「映像はまだ見てないが、しっかり先頭を取っていきたい。前回(巨人戦)みたいに走者をためて長打が一番だめなので」。3ランを浴びるなど4失点した18日巨人戦の反省も踏まえ、先発マウンドに向かう。

チームの交流戦は17年の2位が最高。自身も通算4試合登板で0勝2敗。16イニングで15失点と結果を残せていない。しかし、今年はここまで早くも4勝。さらにチームも3連勝中と上り調子で、パ球団を迎え撃つ。「いい流れに乗っていければ。あとは交流戦一発目なのでチームが勝てれば、いい流れを持ってこれると思う。チームが勝てるように最少失点で粘り強く投げたい」と勝利のために腕を振る決意だ。

昨季の交流戦は、コロナ禍もあり多くの主力選手を欠き、3勝12敗3分けで最下位に終わった。今季は床田を含む先発陣が好調。佐々岡監督は「先発投手がしっかりして試合をつくってくれている。そういう投手を中心とした、今までやってきたことをやりたい」と投手を中心とした守りの野球で勝負する。けん引役となる左腕床田が交流戦初優勝へ、勢いをつける。【前山慎治】

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