阪神が高寺望夢内野手(19)のサヨナラ1号2ランで逆転勝利を飾った。1点を追う延長10回2死三塁からの千金弾。4日ヤクルト戦(甲子園)で右目付近へ自打球が直撃した影響で、10日に出場選手登録を抹消されていた山本泰寛内野手(28)は実戦復帰し、2打数1安打1打点を記録。カイル・ケラー投手(29)は、1回2奪三振無失点と好投した。平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 

-高寺がサヨナラ2ラン

「よくぞ。あそこで1発は想定していなかったけど、よくぞ打った。最後まで諦めちゃいかんということを君ら(記者)も勉強したと思うわ。遠藤がずっとスタメンで出ていて、(今日は)途中からいって(延長10回先頭で左前打)口火を切ってくれたのは評価できるところだよな。高寺は最後に。風も吹いたか? 神風、風も吹いたよ」

-1軍級の投手(広島島内)から打った

「そう。(島内が)2イニング目になったけど、やっぱりカープはファームでも首位だし、中継ぎの投手はみんな1軍級というところで、今までだったらレフトフライで『惜しいな』、やった。それをホームランを打つというのはノゾムの成長やな」

-山本が実戦復帰

「ヤス(山本)は全くブランクを感じさせないね。きっちりタイムリーを打って、守りも安定して。明日フルイニングぐらいで出して、そういうあれをしていかんかなというところ。(3安打の)木浪にしても何の問題もない」

-20日の2軍オリックス戦で暴投し、サヨナラ負けを喫したケラーが好投

「こんなケラー、初めて。カーブで三振。どうしたんや、ケラー。この前サヨナラ負けして。やっぱり真っすぐが150キロを超えてた。154キロか、MAXは。真っすぐ力が強くないとダメ。今日はもう“KK”(カイル・ケラー)やもん。2三振の“KK”だよ! “KK”! フォークも低めにあるというのを見せて、やっぱり真っすぐが走ってたからあのカーブも生きるねん。今日のケラーは今年一番! 気合も入っていたで。“KK”! この前サヨナラ負けしたのを糧に、今日は素晴らしい。これだったら1軍でも十分いける。続くかどうかや。今日は何も言うことない」