阪神才木浩人投手が5回無失点と好投し、11連勝&首位キープに貢献した。ウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)に先発。初回1死満塁のピンチを切り抜け、5回1死一、二塁でも粘った。前回5月26日の同広島戦(鳴尾浜)では完封勝利しており、これで16イニング連続無失点。中11日で臨んだ右腕は「真っすぐがイマイチでもカーブが使えた。他の変化球でゲームがつくれたのはよかった」とうなずいた。6回以降は小野、浜地、島本、斎藤で完封リレー。平田2軍監督は「投手はすごいねん。今日は豪華リレーだよ」と連勝を導いた投手陣をたたえた。

▽疲労を考慮され6日に出場選手登録を抹消されていた湯浅が2軍に合流した。完全別メニューのノースロー調整。「体的には元気ですけど、見えない疲れとかあると思う。リフレッシュしてこいって言っていただけるのはありがたい」と感謝。「リーグ戦再開にはもっと状態を上げていきたい」と、17日DeNA戦(甲子園)での1軍復帰を見据えた。

▽右下肢の張りで2軍調整中の浜地が、2軍戦で実戦復帰した。7回に3番手で登板。最速149キロをマークし、1イニングを3者凡退に抑えた。「復帰しました、じゃあ、(1軍に)上がりますって立場じゃない。アピールして勝ち取りたい」。今季1軍で17試合に登板し防御率1・76と好投していた右腕が、早期1軍復帰を目指す。

▽上半身のコンディション不良で実戦を離れていたドラフト4位前川が、3月29日の2軍ソフトバンク戦(鳴尾浜)以来、70日ぶりに復帰した。同オリックス戦の7回裏1死二塁に代打で登場。左腕ビドルの148キロの直球に詰まり、バットをへし折られ一ゴロに倒れた。その後は左翼守備に就き山足の二塁打を無難に処理。久々の試合を終え、「復帰初の打席といっても1打席、1打席が勝負の世界なので悔しかった。今まで以上に気合を入れていく」と力を込めた。