明大(東京6大学)は、村田賢一投手(3年=春日部共栄)と今春首位打者の宗山塁内野手(2年=広陵)の同部屋コンビが投打で活躍し、8強入りを決めた。亜大(東都)は、選手起用が当たって接戦を制し、前回出場の16年以来6年ぶりの準々決勝に進出。福岡大(九州6大学)は九州共立大(福岡6大学)との「福岡ダービー」を制し、2大会連続で8強入りした。

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寮で同部屋の下級生コンビが、全国の舞台でも本領発揮した。明大先発の村田は、いつも通り淡々と投げ込んだ。リーグ戦では第2戦の先発を任されていたが、フィールディングのうまさと四球の少なさで、田中武宏監督(61)から初戦に抜てきされた。キレのある直球と変化球の緩急で的を絞らせず、8回を被安打4の無四球で無失点。期待に応え「1回も負けられない。今日は落ち着いてできたのが、いい投球につながった」と話した。

打線は、宗山がしっかり役割を果たした。7回1死二、三塁で、カウント1-1から中前適時打を放ち、2点を追加。「いい当たりではなかったけど、運が良かった」と振り返った。

リーグ戦でも活躍した下級生に加えて、村松開人主将(4年=静岡)も「7番指名打者」で今季初スタメン。「負けたら終わりだから、自分たちの野球をやろう。いつも通りのプレーをしよう」とチームを鼓舞して臨んだ。6回1死満塁で一ゴロを放ち、流れを呼ぶ先制点を挙げて笑顔。「チームのためにやるべきことをやろうと思いました」とキーマンが帰ってきた。前回出場した19年以来の優勝に向けて、好スタートを切った。【保坂恭子】

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