ソフトバンク東浜巨投手(31)が、初対戦の阪神を相手に6回無失点の好投。リーグトップタイの6勝目を挙げた。チームの連敗も3で止めた右腕は「相手に点を与えなかった、というところはすごく良かったと思います。次の試合も自分らしい投球ができるように頑張ります」と、したたる汗を拭った。

東浜らしい、粘りの投球だった。初回はいきなり1死二塁のピンチを背負ったが、3番近本を左飛。4番佐藤輝は空振り三振に斬った。4回は2死一、二塁から糸原に右前打を許したが、本塁突入を阻止した右翼中村晃の好返球にも助けられ、無失点でしのいだ。

2番手以降も走者を背負いながら、無失点でつないで、打線が明石の内野ゴロで奪った1点を守り切った。藤本監督は「もう、ドキドキでしたね。ハラハラやね。(東浜が)粘り強く投げてくれた。それが一番の勝因だと思います」と右腕をたたえ、胸をなで下ろした。

前日7日には、東浜を含めて今季3人目となる、DeNA今永がノーヒットノーランを達成。「びっくりしました。(DeNA)捕手の嶺井が(沖縄尚学、亜大の)後輩なので、すぐにLINEしました。ビジターの球場で、普段投げない相手にやるというのはすごい」と、興奮気味に話した。

直接対決を残している、交流戦首位のヤクルトとは2差のままで踏みとどまった。藤本監督は「あと4試合しかないんで。4試合、全部勝つつもりでやっていきます」と、逆転Vへ力を込めた。【山本大地】

○…「8回の男」又吉が、14ホールド目を挙げた。1-0の8回に3番手で登板。1死満塁のピンチを背負ったが、大山、糸原を連続空振り三振に仕留めた。最大の山場を乗り越え、9回は守護神モイネロが締めて9セーブ目。助っ人左腕は「非常に良かった。登板間隔が空いたけど非常にいい投球ができたね」と満足げだった。

▽ソフトバンク藤井(2番手で登板し1回無失点。21試合連続無失点)「いつも通り自分が出来ることをやろうと思ってマウンドに上がりました。無失点に抑えることはできましたが、フォークの精度をもう少し上げていかないといけない。次の登板に向けて、しっかりと反省します」

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