楽天は田中将大投手(33)がプロワーストタイの4被弾を浴びるなど炎上し、ソフトバンクとの首位攻防戦第1ラウンドに敗れた。

初回に柳田に先制ソロを被弾。2点リードの3回には牧原大に逆転3ラン、グラシアルにソロと2者連続アーチを許した。1試合に3発浴びるのは日本では初めて。アーチを描くたびに軌道を見上げ、首をかしげた。さらに5回にグラシアルに2打席連続となるソロを打たれて、メジャー時代に2度あった4被弾目。屈辱的な1発攻勢を食らった。

試合前時点で防御率は1・99。ここまで勝ち星こそ4勝も、安定感ある投球をみせていた。しかし、この日は立ち上がりからいつものマー君ではなかった。柳田の先制弾は、今季11試合目の登板で初めての初回失点。田中将は「(投手の)永遠のテーマじゃないけど、立ち上がり、ゲームに入っていくことが難しいっていうのは、ほとんどのピッチャーがそう思ってる。そこから徐々にリズムをつかんでいく」と1回の重要性を語っていた。この1発が尾を引いたのか、5回までにNPBでは自己ワーストタイとなる7点を失った。防御率は2・68まで下がった。

味方打線は2回に茂木が一時同点の1号ソロ。3回には浅村と島内の適時打で2点を勝ち越したが、リードを守り切れなかった田中将。「いい投げ合いができればいいなと思います」と話していた千賀との侍対決は、予想を覆す展開となった。自身5連敗はNPBではワースト(メジャー時代に6連敗)。チームも2位ソフトバンクに0・5ゲーム差に迫られた。

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