巨人坂本勇人内野手(33)が、そうそうたるレジェンドたちに肩を並べた。2回の右翼線への二塁打で中日福留に並ぶ現役最多タイの通算409二塁打。5回の内野安打で5試合ぶりの3安打とし、歴代7位タイの通算175回目の猛打賞で、中日立浪監督に並んだ。チームは4連敗となったが「偉大なる方々の記録にそれぞれ並んだことにうれしい気持ちです。これからもチームの勝利のために全力を尽くして頑張っていきます」と前を向いた。

アクシデントが発生したチームを引っ張った。先発アンドリースが初回に負傷降板。2回までに2点のビハインドを背負った。それでも、大城の3号ソロで1点差に迫った3回1死満塁から「チャンスでつないでくれたので積極的にいこうと思ってました」と一時逆転の2点適時打。2球目の外角低めカットボールを左手1本で右前に落とす技あり打だった。守備では2回に今季2度目の2試合連続失策を犯したが、緊急登板のルーキー菊地ら救援陣に声かけし存在感を示した。

球団史にも名を刻む。通算二塁打数は、川上哲治を抜き、王貞治、長嶋茂雄に次ぐ3位に浮上した。猛打賞数は川上、長嶋に次いで3位。これからも勝利を追い求めた一打で、レジェンドへの階段を駆け上がっていく。【小早川宗一郎】

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