ヤクルトが延長12回の接戦を制し、7月1日にも2リーグ制後最速の優勝マジックが点灯する。延長12回2死一、二塁から丸山和郁が決勝の2点適時二塁打を放った。

1日のDeNA戦に勝利すれば、マジック54(ヤクルトが勝ち、巨人が敗れれば53)が点灯する。

先発のベテラン、ヤクルト石川雅規投手(42)が史上28人目の3000投球回に到達するなど6回4安打1失点でゲームメーク。

大ベテランの粘投に応えたい打線は3回、先頭の長岡が、広島アンダーソンから右越えに5号ソロを放ち1点を先制した。長岡は「先頭だったので出塁することを心がけて打席に入りました。しっかりと振り抜けましたし、良い角度で上がってくれました」と言った。

6回に追いつかれたが、同点の延長10回に広島会沢の悪送球の間に勝ち越した。抑えのマクガフが10回に同点とされ、なお1死満塁とサヨナラのピンチを招いたが上本を一ゴロ併殺打に打ち取り、勝ち越しを許さなかった。

広島3連戦に全勝し、4連勝で両リーグ最速の50勝に到達。1日にも優勝マジックが点灯する。

▼マジックメモ ヤクルトは1日にも優勝マジックが点灯する。1日の点灯条件はヤクルトがDeNAに○でM54。巨人が広島に●の場合はM53となる。5日までに点灯すれば、2リーグ制後の最短M点灯日(65年南海の7月6日)を更新する。

▽ヤクルト丸山和郁(延長12回に決勝2点適時二塁打)「目の前で(村上が)2回敬遠されてちょっと悔しい気持ちもあって、気持ちで打席に入りました」

◆丸山和郁(まるやま・かずや)1999年(平11)7月18日生まれ、群馬県出身。前橋育英時代は外野手兼投手の二刀流で甲子園でも登板。3年夏には甲子園で大会タイの8盗塁をマークした。明大では4年春秋にベストナイン。21年ドラフト2位でヤクルト入団。174センチ、80キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸1200万円。

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