阪神桐敷拓馬投手(23)が5回1失点と先発の役割を果たしたが、プロ初勝利は逃した。4月14日中日戦以来84日ぶりの1軍のマウンドで、初回は広島打線を3者凡退に。だが2回、「マクブルーム選手は状態がいいと思います」と警戒していた相手4番に先制ソロを浴びた。さらに1死から走者を出したが、続く小園、中村健を打ち取って追加点を許さなかった。5回を4安打1失点、6奪三振で終え、その裏の打席で代打ロハスを送られた。

ロハスが左前に落ちる安打を放って2死一、二塁と好機をつなぐも、中野が左飛に打ち取られた。同点はならず、桐敷も悔しそうにベンチをポンとたたいた。ただ、首脳陣の起用に応える好投を見せた。

降板後は広報を通じてコメント。「前回登板の反省を生かし、強いストレートを投げ込むことができたところはよかったのですが、(2ボールと)カウント負けして甘くなりホームランを打たれてしまった場面を振り返ると悔しいです。最少失点で粘ることはできたと思うので、これから長いイニングを投げていけるように頑張ります」。2回2失点で敗戦投手になった4月14日中日戦を踏まえた上で、収穫と悔しさをにじませた。

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