一足早く、仙台に星が輝いた。楽天は負ければ3位転落の可能性もある一戦。正念場で岸孝之投手が、快投でチームに勝ち星を届けた。この日は全国的には七夕。仙台七夕まつりは8月に行われるが「良かったです」と目線を上げた。

丁寧にコーナーを突いて、アウトを重ねる。初回からベテランらしい投球をみせた。「序盤は良くなくてどうなるかなと思った」。1回1死走者なしで周東を四球。続く牧原大をカウント1-2から外角低め126キロチェンジアップで遊撃併殺打に打ち取った。2回1死一塁の場面も、今宮を三振に打ち取り、スタートを切っていた柳町を炭谷が刺して“三振ゲッツー”。7回1死一塁では、カウント1ストライクから低めの127キロチェンジアップで牧原大を二ゴロ併殺打。二塁を踏ませず、7回打者21人を2安打無失点と完全に封じた。「自然と良くなった。全部。特にコントロール。すごく意識しなくてもちゃんと低めにいったり、狙ったところに投げられた」と、うなずいた。

流れを一切与えず、ソフトバンクとの差を再び2・5差とした。自身も6勝目を挙げ、これで通算147勝。節目まで迫った。お立ち台で七夕の願い事を聞かれ「150勝勝ちたい」とキッパリ。願いをかなえるため、好投を続けていく。【湯本勝大】

 

○…楽天打線がみんなで点をもぎ取った。3回1死二、三塁で西川の三ゴロで周東がファンブルして先制。4回は無死一、二塁のチャンスから内田が犠打で進め、岡島が左犠飛。ともに適時打ではない形で点を挙げた。石井GM兼監督は「なかなか得点が奪えない中でのゲームが多くなっている。そこをスコアリングポジションになんとか持っていって、もう一押しというところが今日はできた」と攻撃陣をたたえた。

▽楽天島内(7回2死二塁で、左翼へ適時二塁打)「打ったのは変化球。気持ち!以上!」

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