阪神近本光司外野手(27)が4打数無安打に終わり、連続試合安打は「30」でストップした。

3番・中堅でスタメン出場したが、一ゴロ、左飛、中飛、二ゴロと安打は出なかった。前日6日までの30試合中、4打席目以降にその日の初安打を放ったのは5試合しかなかった。

近本は前日6日に11年マートンの30試合に並んだ。この日、安打が出れば、プロ野球では46年野口二郎(阪急)、15年秋山翔吾(西武)に並ぶ歴代3位タイ。秋山とともに左打者最長記録となるところだった。

連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33。

近本の球団を通じたコメントは以下の通り。

-連続安打が止まったが

近本 うーん…まあ、ここまでやってこれたというのは、自分の中ではすごく成長できたというのはありますし、それで昨日はたくさんの人に連絡もらったり、『元気をもらった』というのも連絡いただいた。最近はそういうのがなかったので、コロナ禍で、そういうところで元気を与えられたら、今日で止まっちゃいましたけど、これからもヒット1本ずつ積み重ねていけるようにやっていきたいなと思います

-成長できたというのはどういうところで

近本 経験もそうですし、やったという結果もそうですけど、その中でのメンタルだったり、心構えだったり、今日もせっかく僕のヒットを見るために来てくれた人もたぶんいると思うんですけど、それで打てなかったのはすごく申し訳ないという気持ちもあります。4打席目、特に打席に入る時とか、球場の雰囲気とか、自分で自分に対するプレッシャーとか感じながらというので、すごく打席が楽しくて、こんな中で野球をやれているんだなというのはすごく思いながら、打席に入りながら、(広島捕手の)磯村さんと、こんな野球楽しんでるんやなあとそういう話をしながら、そこでどうやって打つかというのを楽しみながらやっていたので、結果的には打てなかったですけど、これというのがプロ野球選手をやることにもつながってくると思う。そういうのは明日からも続けられると思うので、楽しんでいけたらいいかなと思います

-球団記録としては残る。誇りと思うが

近本 こんだけ長いプロ野球の歴史で名前が載るのはすごく光栄に思いますし、でもやっぱりそこで止まっちゃう自分なんだなっていうのは守備しながら思ってました(笑い)。ここで打てない人間なんだなって。普通の選手だなって思いながら守ってました(笑い)。やっぱり33試合が日本記録にあって、だいたい30で止まってるっていうのはやっぱりそういうところなのかなと。ヒット1本ってすごく難しいようで、簡単ではあるので。それって心の持ち方でもね、どんどん伸ばすことはできるだろうと思いますけど。また明日からつなげていけるよう楽しんでいきたいと思います

-30試合は楽しかった

近本 僕の中では早く終われって思ってましたけど、やりたいことができなかったので。そのバッティング技術の成長がなかなかできなかったので、僕の中では早く終わって次のステップにと思ってたんで。ヒット1本出たその日のあとの打席は、その成長のためにやることとかシフトチェンジして行ってたんで、明日から新しい自分で挑戦できるんで、楽しみです

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