ソフトバンクの負の連鎖が止まらない。

今季9度目の完封負けで4連敗。最下位の日本ハムには今季2度目のカード3連敗となった。さらには三森大貴内野手(23)が左手親指を骨折し、泣きっ面に蜂状態だ。藤本博史監督(58)は「おはらい行かなあかんね、これね。ちょっと多すぎるよね」と、故障者が相次ぐ状況に嘆き節だった。

2点を追う9回に、見せ場を作った。周東、柳田の連打などで2死満塁。ここでベンチの野手を全員使い切り、代打松田を送った。だが結果は三ゴロ。藤本監督は「9回だけやったね。見せ場はね。最後のマッチ(松田)にかけたけどね」と唇をかんだ。

6月末から新型コロナウイルス陽性者が相次いだ中、前日9日にはセットアッパー又吉の右足甲骨折が判明。この日は初回先頭の打席で内野安打を放った三森が、一塁ヘッドスライディングで負傷した。さらには中村晃も腰痛を訴え、5回守備からベンチに下がった。

藤本監督は深いため息をつきながらも「いるメンバーでやるしかないんやから。けが人おるから中止にしてくれ、はできないわけやから。残り試合このメンバーでやるしかない」と奮い立たせるように言った。

日本ハムにはこれで7勝8敗と黒星が先行。試合後には王球団会長が選手たちを集め、ハッパを掛けたようだ。藤本監督は「王会長からも話があったけど、攻める気持ちというのは大事」。苦しい状況だが、チーム一丸で立ち向かう。【山本大地】

○…石川の今季最多120球熱投は実らなかった。立ち上がりから快調に飛ばし、4回まで無安打。6回に近藤、清宮の適時打で2点を失ったが、7回2失点と試合を作った。味方の援護がなく今季4敗目を喫し「6回の失点、特に2点目が悔いの残る投球になってしまった。5回まではすごくいい投球ができていただけに、もったいなかった」と悔しがった。

○…新型コロナウイルスの陽性判定を受けていたデスパイネと甲斐が、ウエスタン・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)で実戦復帰した。「4番DH」のデスパイネは3打席に立ち、右犠飛、併殺打、三ゴロ。「6番捕手」の甲斐は2打席で死球と四球だった。藤本監督は「状態次第やね。2、3試合出て、というところ」と話し、順調なら来週にも1軍昇格となりそうだ。

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