全イのヤクルト赤羽由紘内野手(22)がフレッシュ球宴史上初のサヨナラ弾を放って、MVPを獲得した。4-4で迎えた9回2死一、二塁の場面で、全ウの広島大道から左翼へ3ラン本塁打を放って決着をつけた。

ヒーローインタビューで赤羽は「つないでくれて(打席を)回してくれたので、絶対に打ってやろうと思いました」と笑顔。最後には「東京ヤクルトスワローズの赤羽です。まだ育成ですが、1軍の試合に出られるよう頑張っていきます」と、堂々とあいさつした。

6回から代打で登場後は2打席連続で四球を選んでいた赤羽が、土壇場でド派手な1発をかまして賞金100万円をゲットした。

また、優秀選手賞は先頭打者本塁打を放った阪神遠藤成内野手(20)と、4安打2盗塁を決めたDeNA梶原昂希外野手(22)が受賞した。

 

◆赤羽由紘(あかはね・よしひろ)2000年(平12)6月29日、長野県生まれ。日本ウェルネス筑北(現日本ウェルネス長野)の1期生。卒業後は19年からBC・信濃でプレーし、20年育成ドラフト2位でヤクルト入団。昨季はイースタン・リーグで73試合出場、打率2割3分4厘、6本塁打、31打点。今季は春季キャンプで1軍スタートし、同リーグではここまで45試合出場で打率2割3分7厘、3本塁打、23打点。内外野を守れる。175センチ、79キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸300万円。

▼サヨナラ3ランの赤羽(ヤクルト)がMVP。63年から始まったフレッシュオールスターで、サヨナラ本塁打は今回が初めて。サヨナラ試合は81年以来、41年ぶり2度目。この年は延長11回に藤倉(阪神)がサヨナラ安打を打っている。なお、ヤクルトのMVPは昨年の内山壮以来6人目。 ▼遠藤(阪神)が先頭打者本塁打。フレッシュ球宴で先頭打者弾を打ったのは、76年高橋(広島)83年定岡(広島)19年小園(広島)に次ぎ4人目。