全セの頼れる主将、ヤクルト塩見泰隆外野手(29)がいきなり躍動した。1番打者で初回、全パの先発ソフトバンク大関の初球147キロを左前へ。「真っすぐ1本に100%絞っていきました。隙があったらいこうと思って仕掛けた」とすぐに二盗を成功。近本の内野安打で三進し、牧の浅い犠飛で生還した。球宴初出場で初打席に初球安打、初盗塁、初得点と晴れ舞台でも強力リードオフマンぶりを存分に見せた。

試合前のミーティング。この日、野球殿堂入りセレモニーでも表彰された高津監督から、全セのキャプテンに指名された。「ムチャ振りです(笑い)」。いやだと言いながら、いつの間にか前に出て話し始めた。「チーム一丸で頑張ろうと言ったんですけど、一丸で頑張ってはこられたので、よかったです」。

最初は帝京大の同期である阪神青柳のバックを守った。西武山川の強烈なライナーが飛んできた際は、深くフェンスに張り付くように待ってキャッチ。「強いセ・リーグを見せたい」と話した高津監督の思いに、序盤から走攻守で応えた。

初めてだらけの初日は1点差の惜敗で終わった。「ものすごく緊張しました。キャプテンらしいこと、できなかったの反省です」と心残りもあるが「自分らしいプレーはできた。また明日。少し慣れたので(周りとも)話ができたら」。前半戦は打率3割1分4厘、22盗塁で優勝マジック41が点灯するチームをけん引した。第2戦こそ、勝ってみせる。

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