ペナントレース後半戦にい~よかんが漂った。ロッテ佐々木朗希投手(20)が27日、愛媛・松山での「マイナビオールスターゲーム2022」第2戦に先発し、初の球宴登板を1回1失点で終えた。

最速は162キロで、エンゼルス大谷翔平投手(28)が日本ハム時代の14年に出した球宴日本人最速に並んだ。7月1日に右手中指のマメをつぶして以降初の実戦を無事に終え、果実を得た。パの2勝で球宴も終わり、いよいよ29日から熱戦が再開する。

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佐々木朗希の瞳が鮮やかになった。赤、黄、黄緑、オレンジ…。スタンドを埋める12球団のユニホーム。「シーズン中に見たことない、たくさんのユニホームを着たファンの方々がいたのですごく新鮮でした」。空や雲の色も多彩に移ろいを見せる、夕暮れの球都松山。いきなり投げた158キロの白い筋で、スタジアム全色をどよめかせた。

159、161と増速させ、2番ウォーカーに安打された球が、大谷の球宴記録に並ぶ162キロだった。「160キロ、とりあえず出てくれてホッとしています」。マメがつぶれ、約1カ月ぶりのマウンドが球宴の夢舞台。「どうにか1イニングしっかり投げ切れたので良かったなと」。球速更新、連続奪三振。周囲の期待はよそに、今できることをやり切った。

直球をどんどん投げ、3連打を浴び「もっと変化球投げたかったんですけど、サイン出なくて。松川のせいで打たれました」と2歳下の相棒をいじった。「セ・リーグの打者は本当にみんな打ちますし、村上選手なんかは本塁打以外はアウトにしてほしかったなと思いました」。華やかな球宴で、ちゃめっ気ある朗希節も絶好調。小学生時代、岩手にやって来た球宴を観戦してから10年、スターたちにも一目置かれるスターに上り詰めた2日間だった。

戦国の名にふさわしく、パ・リーグは首位から5位まで2・5ゲーム差に詰まる。前半戦6勝1敗、球史に残る完全試合も達成したとはいえ、まだまだ波もあるミカンの大器。本領発揮となれば、必ずや全球団の星取や戦略に影響する。「後半戦、全試合投げられるように、1回も抹消せず最後まで投げきれるように頑張ります」。どよめかせ、押し込む、希代のストレート。後半戦も佐々木朗希が主役だ。【金子真仁】