首位を独走するヤクルトに緊張が走った。村上宗隆内野手(22)が6日、特例2022の対象として出場選手登録を抹消された。

この日の試合後に高津監督が「倦怠(けんたい)感で。特例で抹消しました。今日のPCRは陰性だったので、明日の状態を見てとなると思います」と説明した。前日5日は「4番三塁」で先発し4打数1安打。9回に中前打を放ち代走元山が送られた。この日の試合前練習に姿を見せなかった。

今季はこの日までチームでただ1人、開幕から全試合に先発出場。6月は打率4割1分、14本塁打、35打点で月間MVPに輝き、4年ぶりの交流戦優勝に貢献。7月に入り、高津監督をはじめ、山田、青木ら大勢のコロナ感染者が出る中で奮闘し、同31日阪神戦(甲子園)から8月2日中日戦(神宮)にかけて、2試合で5打席連続本塁打の日本新記録を達成。「村神様」の愛称がSNSで定着するほど神懸かり的な活躍を見せてきた。ここまで97試合で打率3割2分、リーグ2冠となる39本塁打、98打点。入団2年目の19年開幕戦から続いた連続試合出場は503試合で途切れ、連続4番先発出場の球団記録も360試合で止まった。

2日の試合後には「これから本当に厳しい試合がまだまだあるので、もう1度気を引き締めて頑張りたいなと思います」と話していた村上だったが、思わぬ形での欠場となった。

◆特例2022 コロナ感染や疑い(本人および家族ほか)、発熱などの体調不良の症状が発症した場合に適用される。緊急的な入れ替えを可能にするため、特例の対象選手は10日間を経ずに再登録できる。対象選手に代わって登録される選手は「代替指名選手」となり、この場合も10日間を経ずに登録することができる。

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