山は険しかった。プロ初先発のロッテ森遼大朗投手(23)が4回、西武の山賊打線に洗礼を浴びた。2死後に四球を許し、そこから4連打で3失点。なおも2走者を残し、4番山川に3ランを食らった。7失点。「こういう結果になり悔しいですが、いろいろ経験させてもらったので次に生かしていきたいです」。汗をぬぐった。

出だしは良かった。1番外崎を148キロ直球で空振り三振にすると、2番源田は直球を空振りさせた後に投ゴロ。森も遊飛にし、危なげなく入った。2回は味方のミス(失策はつかず)で1失点したが、確かな制球を軸に粘っていった。4回2死までは-。

都城商(宮崎)から育成契約で入団した。高3夏に左ひざを大ケガし手術。親が大学進学を勧める中、意志を貫いた。「自分のわがままで、厳しい世界だと分かって飛び込んだんで」。大学進学したと同じだけの4年間を育成選手として鍛え、支配下登録から8カ月後の1軍初先発。「失点につながったイニングは、2死から走者を出して点を与えてしまったので」。そう簡単にはいかない、初勝利への道。また新たな課題を受け取った。【金子真仁】

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