広島は18日、マツダスタジアム内で今秋ドラフトに向けたスカウト会議を開いた。全国高校野球選手権大会(甲子園)の視察を終え、高校生の指名候補について、前回3月の約70人から投手17人、野手19人の計36人に絞り込んだ。昨年の高校生指名候補は37人だった。

上位候補となる近江・山田陽翔投手、大阪桐蔭・松尾汐恩(しおん)捕手、高松商・浅野翔吾外野手(いずれも3年)ら約15人の選手の映像を確認した。白武佳久スカウト部長(62)は「(山田は)スピードボールで高校生離れしている。高校生では打てない。松尾は打撃がいいし、肩もいいし、面白い。(浅野は他球団が)上位で1、2位ぐらいでくるんじゃないかな。両打ちだけど、右がいい。私たちの経験上、大舞台で活躍するのは何か持っている。緊張せずに、肝っ玉が太い」と評価した。

次回のスカウト会議は大学生、社会人の候補選手を中心に9月ごろ行われる。白武スカウト部長は「うちの補強ポイントは外野の右の大砲。一塁、三塁の大砲もいない。捕手はいるけど、違うところを守っているからね。そういうところの補強をしないといけない」と話した。