“島内サマー”が止まらない! 楽天島内宏明外野手(32)が、12号2ランで試合を決めた。

2点を追う6回、3連打で同点に追いついた直後、無死三塁で迎えた第3打席。カウント1ストライクからロメロの内角スライダーを右翼席へ運んだ。7月は打率3割5分0厘、3本塁打、16打点。8月も打率3割4分4厘、5本塁打、16打点と絶好調が続いている。「夏の方が好きですね」と笑顔を見せた。

暑さが味方をしてくれる。気温が高いと集中力が下がったり、動きが鈍くなるのが一般的。「ダラッと試合に入りたいんですよね。みんなビシッと入るんですけど、僕は逆で。ダラッと適当にやっているみたいな感じですね。ピッチャーも暑いとどうしてもバテたりするので、そこも関係あるのかな」と“夏男”の要因を分析した。

試合前には7月23日西武戦(ベルーナドーム)で達成した通算1000安打の表彰が行われた。ビジョンにはルーキー時代からの映像が流された。「6年目ぐらいまではがむしゃらにやらせていただいたんですけど、今は全然やれていない。自分をしっかり見つめ直して。あの頃のような気持ちもちょっとは大事だと思う。思い出しました」と目線を上げた。

今よりも体つきが細かった若手時代。「あの頃はウエートもしたことなかったですし、トレーニングもまったくしていなかった。どちらかといったらポテンシャル、能力で野球をやっていたという感じ。5年目終わって、来年で首になると思って。そこからですね」と振り返る。11年目の夏に思い出した初心。心を新たにバットを振って、好調を維持していく。【湯本勝大】

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