楽天は逆転負けで、5月から続く金曜の連敗が16に伸びた。

積極策が裏目に出た。1-1の4回無死一塁で、炭谷銀仁朗捕手(35)が初球でバスターを仕掛けたが、遊ゴロ併殺に倒れた。日本ハムの遊撃上川畑が二塁ベース手前で捕球後、二塁にトスせずにクルッと反転。自らベースを踏み、一塁に投げて併殺を完成させた。とっさの判断が光った。

さらに、2点を追う6回無死一、二塁で、炭谷はまたもバスターを仕掛けた。だが、強い当たりが前めに守っていた一塁清宮の正面を突き、再び併殺打。得点につなげられなかった。

6回のバスターについて、石井一久GM兼監督(48)は責めなかった。

「あそこは『前に出てきたらバスターしていいよ』と、銀仁朗にも言っていました。制約をあまりつけても、選手が硬くなってしまう。1球目、現に清宮君が前に出てきたので、2球目ということでバスターを仕掛けたと思います。やり方と、方法と、打球の強さということは、しっかり出来ていた。それが、ただ野手の正面に飛んじゃったということだと思います」。

清宮の好捕もあった。いずれも相手の堅守に阻まれた。石井GM兼監督は「(6回は)あそこで1つ、少しでもズレてたら、また変わったとは思いますけどね。そこはいろんな判断があったと思います。結構1球目、(清宮が)チャージをかけてきた。難しいバントになるということで、1球目、失敗して。次のバント、どうやって成功するかという確率論でいうと、バスターの方がいいと多分、決めて、銀仁朗もバスターしてくれた。そこは、とやかく言うところではないかなと思います」と続けた。

金曜に勝てないことについては「そこはチームとして、そんなに意識はしていない。しっかりやっていくことは、今日、できているので。引き続き、そういうことをやっていけたらいいなと思います」と締めた。

▽楽天岸(7回7安打3失点で今季9敗目)「投げている球自体は全体的に良かったです。悔やまれる点を挙げるとすれば(5回の万波の)ホームランですね」

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