春の雪辱に燃える。今春2部優勝の東洋大は東農大を破り、開幕白星スタートを切った。来秋ドラフト候補の東洋大・細野晴希投手(3年=東亜学園)が先発。9回完投で2失点に抑え「とにかく負けないように。入り(初戦)が大事で勝たないといけない。慎重に入りました」と話した。

この日は序盤から変化球の制球に苦しみ、2回に2四球2安打で先制点を許した。杉本泰彦監督(63)と相談の上、3回ごろから変化球をスライダー1本に絞り、投球は上向きに。以降を3安打3四死球無失点に抑えた。細野は「2点取られてからは徐々に修正が出来た。調子が良い時は立った時の姿勢がいい。その点にも注意して投げました」と修正が結果につながった。

打線は3本塁打で細野を援護。0-2とビハインドの4回無死一、三塁、宮下朝陽内野手(1年=北海)の逆転3ランが飛び出すなど、9安打7得点を奪った。宮下は「神宮での本塁打は初めてです。自信になりました」と笑顔をみせた。

春は中大との入れ替え戦に敗れ、21年春以来の1部復帰を逃した。今季、その雪辱を果たす。