阪神糸井嘉男外野手(41)の今季限りでの現役引退が12日、発表された。糸井はこの日の午前中に、兵庫・西宮市のホテルで引退会見を開いた。タテジマのユニホームを着て登場し、冒頭のあいさつで「このたび、糸井嘉男は現役を引退することに決めました。今まで本当にありがとうございました。昨日泣きすぎて一睡もしてないので、今日は泣きませんのでよろしくお願いします」と、ハキハキと言葉を発した。

 

◆糸井嘉男(いとい・よしお)1981年(昭56)7月31日生まれ、京都府出身。宮津(現宮津天橋)から近大を経て03年ドラフト自由枠で日本ハム入団。投手では1軍登板なく外野手に転向し、4年目の07年にデビュー。13年開幕前に八木智哉とともに、木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾との交換でオリックス移籍。09年から6年連続の「打率3割、20盗塁、ゴールデングラブ賞」はプロ野球初。14年首位打者、16年盗塁王。11、12、14年最高出塁率。16年にFA宣言して阪神に移籍。今季は開幕戦に「6番左翼」でスタメン出場し、4打数3安打、1本塁打、4打点の活躍。188センチ、99キロ。右投げ左打ち。