楽天はソフトバンクに連敗を喫し、“ブラックフライデー”の金曜日17連敗となった。

1球で試合の流れがガラッと変わった。先発涌井が初回に3失点も、2回以降は無失点投球。打線は3回に太田が左翼へ2号ソロを放ち、4回には鈴木大が右翼へ適時二塁打。じわじわと詰め寄った。6回は無死一、二塁から辰己が一犠打を決め、1死二、三塁とチャンス拡大。打席には適時打を放った鈴木大が入った。同点、逆転を信じて、球場は盛り上がったが、ベンチはスクイズを決断。鈴木大が当てた打球は投手への小フライ。飛び出していた三塁走者浅村も戻りきれず、ダブルプレーとなった。スタンドからは大きなため息が漏れた。

石井GM兼監督は「ソフトバンクも終盤の2イニング、3イニングはかなり投手が強くなってくるので、その前、タイゲームに戻すことはすごく大事な部分だった」。まずは同点とすることに重きを置いた。

決定機をものにできず、直後の7回にデスパイネに3ランを放たれ、4点差に。相手に流れを完全に引き渡した。結果的に6回の攻撃が試合を分けた。

指揮官は強攻策も選択肢にあった上で、「それは究極の結果論になってしまう。人が言うのはいいですけど、自分の中ではそれは言いっこなしだなと思います。別にどっちを取るのが正解、不正解という意味じゃない」と話した。

“ブラックフライデー”を抜け出せず、これで17連敗。本拠地楽天生命パークの金曜日となると、昨年6月25日ソフトバンク戦以来勝てていない。ジンクスを覆せず、首位ソフトバンクとは5.5差に、3位西武とは1差に広がった。今季残りは13試合。厳しい戦いが続く。

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