優勝マジック「1」のソフトバンク藤本博史監督(58)は、自力でのリーグ制覇を誓った。143試合目。負けても2位オリックスが引き分けか敗れれば優勝が決まる。試合前に取材に応じ「143試合目でこういう試合ができる喜びを感じてくれたらいい。プレッシャーを感じる必要はない。オリックスは勝っても、ウチが勝ったらいい。何回も言っている通り、勝って優勝できるのはウチだけ」と意気込んだ。

前日1日の西武戦では、延長11回の末にサヨナラ負け。松本、藤井、モイネロら勝ちパターン投手の3連投は勝利に結びつかなかったが「全員でいきます。4連投もアリです」と総力戦で挑む覚悟だ。

山川にサヨナラ2ランを打たれた藤井は、試合後の宿舎で藤本監督の部屋に訪れたという。「明日(2日)投げさせてください」と直訴してきたことを明かし、「気持ちがでている。その気持ちがすごくうれしかった。あれは打った山川君を褒めるべき。藤井で打たれたらしょうがない」と、切り替えを強調した。

西武戦後は藤井と海野のバッテリーは涙を流していた。そこで指揮官は最高のシナリオを描く。「一番いいのは点を取って、9回に藤井-海野のバッテリーでいかせたら最高かなと思います。できるだけ早い回に5、6点取って、9回に2人のバッテリーで締めくくれたらいい」と勝利だけを考えていた。

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