阪神は4日、小野泰己投手(28)、守屋功輝投手(28)、尾仲祐哉投手(27)、牧丈一郎投手(23)と来季の契約を結ばないことを発表した。小野、守屋、尾仲は現役続行を希望。牧は今後を未定とした。

福岡出身の小野は富士大から16年ドラフト2位で入団。同期にはドラフト1位大山悠輔内野手(27)、同5位糸原健斗内野手(29)らがいる。当時の金本監督から大きな期待を受け、2年目の18年には先発として7勝7敗、防御率4・77。将来の右のエース候補として期待されたが、19年以降は1軍で勝利を挙げることができなかった。通算69試合登板で9勝15敗、防御率4・65。

岡山出身の守屋はホンダ鈴鹿から14年ドラフト4位で入団。19年には自己最多となる57試合に登板し、防御率3・00とブルペンを支えた。翌20年は右肩痛もあり3試合の登板にとどまり、昨季は2試合のみ。今季は1軍登板なくレギュラーシーズンを終えていた。通算71試合登板で2勝3敗、防御率5・11。

福岡出身の尾仲は広島経大から16年ドラフト6位でDeNAに入団。17年オフにDeNAへFA移籍した大和の人的補償で阪神に加入。移籍1年目の18年こそ12試合に登板したが、その後は1軍に定着できず、今季は1試合の登板に終わっていた。通算33試合登板で1勝2敗、防御率5・86。

京都出身の牧は啓新(福井)から17年ドラフト6位で入団。19年オフに育成選手となり、プロ5年間で1度も1軍登板なくタテジマのユニホームを脱ぐことになった。

この日、2軍鳴尾浜球場で取材に応じた各選手のコメントは以下の通り。

▼小野 ここ数年結果を残せていないので、自分の中である程度、覚悟はできていたかなと思います。(心残りは)やっぱりあの甲子園のマウンドでもっと投げたかったなという。お客さんがいっぱいいる中で投げたかったなと思います。今後も現役続行を希望して。けがもないですし、体も元気なので。しっかりやり抜いていきたいなと思います。

▼守屋 矢野さんが2軍監督になられた時から気にかけていただいて。1軍監督になられた時もそのまま使っていただいて、僕の野球人生を変えてくれたので恩返ししたいと思っていたんですけど、次のシーズンに肩をけがしてしまって、思うようなピッチングができなくなって、すごく悔しい気持ちでいっぱいです。まだやれるという自信もあるので、トライアウトに参加していこうと思っています。

▼尾仲 今は実感がないです。(DeNAから移籍し)5年もいさせてもらったのに、その中で結果を出せなかったのは申し訳なかったなと思います。(今後は)NPBは目標にはしてるんですけど、独立とかそういうのはあまり考えていないです。

▼牧 (終始涙を流しながら)3年目に育成になった時から「いつか」とある程度覚悟して毎年やってきていたので、ショックとかそういう気持ちはそこまで強くないですね。先輩も後輩も…、1軍に出てないですし、1回も出たことない僕なんかでも…、みんな優しく接してくださって、ほんとにいい人ばっかりなんでこの球団、ほんとに感謝してます。(今後は)未定です。

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