阪神が5回に積極采配で2点を奪い快勝。CSファーストステージ突破に王手をかけた。

0-0の5回、1死から9番青柳晃洋投手(28)が右翼線への安打で出塁。1番中野拓夢内野手(26)も中前安打で続き、1死一、二塁のチャンスをつくった。矢野燿大監督(53)は2番糸原健斗内野手(29)に代えて、早々と代打の切り札ジェフリー・マルテ内野手(31)を送った。

マルテは四球を選び満塁に。続く3番近本光司外野手(27)が中前に2点先制適時打を放った。「(先発の)青柳さんがいい投球を続けてくれていたので、何としても先制点をという気持ちで打ちました」と欲しかった援護点をようやく奪った。先発青柳は6回を85球で4安打無失点と好投。7回からは継投策で逃げ切った。

シーズンでは今季2勝11敗、8連敗で終えた苦手な敵地横浜で嫌な流れを振り払う大きな1勝となった。プレーオフ、CSのファーストステージで初戦に勝った31チームのうち26チームがファーストステージを突破。初戦を取った場合の突破確率は84%。今季限りでの退任を発表している矢野監督のラストシーズンは、まだ終わらない。

▼<1>戦は阪神とソフトバンクが勝利。過去にプレーオフ、CSの1S<1>戦に勝って王手をかけた31チームのうち26チームがファイナルSに進出しており、突破確率は84%。1Sで先勝は阪神が14、17、19年、ソフトバンクは12、16、18年に次いで今回が4度目。ソフトバンクは過去3度すべて突破したが、阪神はDeNAと対戦した17年(○→●●)に進出を逃している。

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