阪神は3日、高知・安芸での秋季キャンプ2日目に臨んだ。キャンプ初日は二遊間に直接守備指導した岡田彰布監督(64)は、観察に徹した。ブルペンでは石井大智投手(25)、岡留英貴投手(22)の投球に熱視線を送った。
岡田監督の一問一答は以下の通り。
-昨日はブルペンを見て桐敷、村上の名前を挙げていたが、その他の投手は
「いやいや、石井はいいなあ、コントロールとかいろいろな。ボールのキレというかな、ストレートの。今ストレートしかみんな投げてないけどな。次のクールくらいまでストレートどんどん投げさすっていう。ストレートだけでも、見たら分かるやろ? 生きたストレート言うたらおかしいけど、スパッとノビのあるストレートと、なんか力入れてるけどボールがおじぎするような力ない。そういうスピンかけるようなコツというかな。そういう意味では狙ったところ投げるいうか、高め狙ってある程度、石井なんかは、なあ。そこちゃんといくもんな」
-これまでもテレビやスタンドから見たことは
「石井見てたよ。1軍で最初の頃投げとったからな」
-間近で見て
「そやなあ、思った以上によかったわな」
-大きくないが力ある
「力あるよ。まあ角度は、これはもうしょーがないからな、『背高なれ』なんか言われへんから(笑い)。それの持ち味でやったらええからな、自分のスタイルでな」
-これまでビハインドでの登板多かった
「そやなあ、ビハインドで抑えるの難しいよ、勢いついてるからな。負けてる展開いうのはな。負けてるからいうて、簡単に抑えられるんじゃないからね。負けてる時の方が相手の勢いはついてるからな、そら。流れとかそんなんな。そこで抑えるのは難しいわな」
-基本的には中で使う投手
「そーやなあ…、球質とかな、いろんな球数というかな。まあタイプ的にはそんな感じか分からんかもな。使い勝手いいよな、でもな。ああいうピッチャー」
-岡留も変則で面白い
「おーん、あれもなあ。たまに(指に)引っかかったらものすごいいい球来るなあ。そういう球が増えてったらいいけどな」
-守備で差し込まれてると指摘していたが、2日間でも意識は変わったか
「そら変わってる、変わってる。今日のノックでも。やっぱノックは数受けたらうまくなるで。ちゃんと捕って、ちゃんと投げとったらな。横着にやってたらうまならへんけど、ちゃんと基本に忠実に、理にかなった捕り方してたら身についてくよ、守備に関してはな」
-ファーストは1人。大山の守備は
「そら全然心配してないよ。大山、守備うまいよ。グラブさばきもな。ファーストって大事やからな、はっきり言って。誰もファースト守りにいけへんな、1人やったな、ノックの時(笑い)。なあ」
-ファーストはいろんなプレーがある
「ファーストってのは、やっぱりランナー出た時に絡むこと多いからな。バント処理にしてもな。けっこう大事なポジションよ、ファーストは」
-中野のポジションを白紙にした意図は
「そら守備よ。守備優先よ」
-中野の守備の課題は
「まず肩よ。あの肩はしんどいよ。だから結局バウンドが合ってな、流れの中で投げられる時はええけどな。そればっかじゃないよな。まして土のグラウンドじゃな、なかなか自分のいい体勢で取れるってのは少ないからな。そういう時にやっぱ最後に生かされるのは地肩やな。悪い体勢でもガッと投げられるというかな。どうしてもショートで土のグラウンドってなるとな、最終的には地肩の強さが助けてくれるってのは多いよ。いつもいつもラッキーバウンドいけへんからな、ショートやからな。なかなか難しいよ」
-チームの中で肩が強いと思った選手は
「肩やったら、やっぱ小幡が強いな。木浪も結構強いな、肩。俺もそれはちょっと再発見やな。思ってる以上に木浪は肩強いよな」
-植田が離脱
「まあしゃあないよな。突いたとかやな」
-代わりに誰かを呼ぶことは
「いや、呼ばない、呼ばない。まあ梅野もあとワンクールくらいかな。そのくらいで梅野も帰らせるつもりやし。佐藤と中野の2人がWBC終わってからくるからな」